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どうして身体は歪むのか?

姿勢改善

人類の約90%は右利きです。利き手は、日常生活や、職業、スポーツ動作、使う道具などで、機能が偏っていきます。機能の偏りが進むと、得意な方向の筋肉が発達する為、強く発達した筋肉に引っぱられて、脊柱や四肢関節は歪んでしまいます。※小さい時は左利きだったけど、今は、両利きという場合は、強い力を出す時や、使う頻度の多い側が利き手になります。 歪むとどうなるのか? 関節には、肩、股関節、膝など部位ごとの機能に応じた可動域が備わっています。常に良好な状態であればよいのですが、理想の状態を維持する事は困難です。なぜなら関節は、長時間の同じ姿勢や強度のある運動などで筋収縮が起きると、滑液の循環不良で、滑りが悪くなり、硬く「引っかかる」事があるからです。スポーツ活動をしている人は、関節可動域を最大に使うことがあるかもしれませんが、運動をしない人は、関節可動域を最大に使う頻度が少ないので、身体が硬くなっても、歳のせいや運動不足のせいだと片付けてしまいます。しかし、これは、本来の状態ではなく、関節に負担をかけている状態です。この負担は、毎日の生活動作で蓄積されます。そして関節周囲の筋肉や靱帯にも影響を及ぼします。 特に、「脊柱側湾症の方」や「妊娠中で靱帯が緩んでいる方」だと、歪みが増して、痛みなどの症状は強く現れる事があります。 歪みと姿勢パソコン作業やデスクワークをしていると、いつの間にか、楽な姿勢をとろうとして、背中を丸めてしまいます。こういった、楽な姿勢をとり続けていると、筋力低下を招きます。   逆に、正しい姿勢を保つには、適度な筋力が必要です。不良姿勢では硬い筋肉と、反対の筋肉に筋力低下が起きるので、施術での矯正の効果が持続しない為、筋トレやストレッチを併用しなければなりません。   身体の歪みは、直立姿勢で見る事が多いですが、真直ぐ伸びた綺麗な姿勢が、必ずしも良いとは限りません。スポーツ選手のように激しい運動を続けていれば、当然のことながら、筋力の左右差が生じます。適度な左右差はスムーズな動きに繋がり、競技力を高めます。しかし、筋力左右差が大きくなり過ぎると、強い筋肉が弱い筋肉を引いた状態になり、弾力をなくして傷める原因となります。必然的に、骨格の歪みも強く出るため、運動能力の低下や、痛みなどが現れます。 また、先天的な背骨の変形や、後天的な事故等の影響で変形しているケースの場合は、バランスを保持する為に歪む事があります。その場合、真直ぐにすれば、バランスを保てなくなり、逆効果になることがあります。この場合は、痛みや違和感を緩和するために、動きやすさに繋がる調整が必要です。 続きを読む

なぜ小田たつや整骨院では肩こりにマッサージをしないのか

姿勢改善

人間の身体は、筋肉同士が仲良くバランスをとっているのが理想です。しかし、日常生活の習慣、例えば、長時間のデスクワークや長時間の運転、特定の作業姿勢、特定の運動、長時間のスマホなどにより、偏りが生じてしまいます。例えば長時間のスマホにより、頭が前に行く姿勢が癖づくと、胸の筋肉や首の前の筋肉は縮んで固くなり、首の後ろの筋肉は引っ張られて伸ばされてしまいます。 伸ばされている側のくびの後ろの筋肉や、肩の筋肉は、伸ばされた上に、重い頭を支えなくてはならなくなり、ダメージを受けます。筋肉は伸ばされている側の方がダメージを受けやすいのです、 そういう状態なのに、首の後ろや肩や背中をガッツリ揉んだり、ストレッチしたりして、状態を悪化させるのです。 揉んでいる間は気持ち良いのですが、家に帰ったらすぐに元に戻ってしまうのは、伸ばされている側を更に傷めつけているからなのです。[embed]https://www.youtube.com/watch?v=FDdlcuF4iN4[/embed][embed]https://www.youtube.com/watch?v=Yu6EuhAucVk[/embed]もみほぐさなくてどうやって治すの?と思われる方も多いと思いますので、簡単にご説明させていただきます。整体、骨格調整というのは根本改善を目的とした療法です。体調不良の原因である、悪い姿勢や関節の機能異常を改善して不調になりにくい身体を作ることが目的になります。  皆さんお忙しいので、一回の施術で良くなりたいと思います。しかし、何年間悪い姿勢だったかを考えてみてください。私は、魔法使いではないので、一回では治せません。改善にかかる期間は、悪い姿勢で過ごした期間に比例します。不調の根本原因を改善させるためには時間を要するということをご理解ください。 続きを読む