インナーマッスルトレーニングという言葉が流行となっています。
中には勘違いして、「インナーマッスルこそが鍛えるべき筋肉」で、「アウターマッスルは鍛える必要がない」
と思っている方もいます。
どちらかというと、男性よりも女性の間で噂になっているような気がします。
「インナーマッスルトレーニングは太くならずに細くなるけど、
アウターマッスルは筋肉がついて太くなる」などという情報が、本当のことかのようにメディアで紹介されていたりします。
そんなことあるわけありません。
そもそもインナーマッスルは体を安定させるために働きます。
もっと狭義にいうと、関節を安定させます。
骨折を防ぐために、脱臼させるために靭帯の代わりに筋肉になっています。
筋肉といいながら、属性は靭帯です。
ボリュームの小さな筋肉です。
小さな筋肉を鍛えて痩せるなんてことはありません。
また、アウターマッスルを鍛えると筋肉が太くなってゴツくなるという女性が多くいらっしゃるのですが、
女性は男性と違い、筋肉を太くするには、かなりの努力が必要です。
心配しなくても大丈夫です。
メリハリのあるボディになるためには、アウターマッスルのトレーニングが必要です。
インナーマッスルだけを鍛えても体型は変わらない
トレーニングの常識ではインナーマッスルだけを鍛えるということはできません。
アウターマッスルを鍛えることで、同時にインナーマッスルを鍛えることになります。
インナーマッスルだけを鍛える必要なんて無いし、インナーマッスルだけを鍛えることも出来ません。
フィットネス先進国のアメリカでは、80年台半ばから90年台初頭にかけて、
インナーマッスルを鍛えれば、怪我が少なくなるのではないかという研究がなされて、
マッチョな人たちが、1キロとか2キロの軽いダンベルを使って、インナーマッスルトレーニングをすることが流行ったのですが、
それから20~30年経った今、インナーマッスルを鍛えている人はほとんどいません。
なぜなら、インナーマッスルのトレーニングをしても怪我の予防にもならないし、
体型も変わらないからです。
アウターマッスルを鍛えればインナーマッスルも同時に鍛えられ、
体型も理想に近づきます。