体幹トレーニングについて思うこと

最近よく耳にする「体幹トレーニング」という言葉。

長年、人間の身体に関わる仕事をしている身としては、

「体幹トレーニング」という言葉が独り歩きしていると思います。

 

今日はこれについて語ります。

 

体幹トレーニングはやったほうが良いのか

 

 

小学生のスポーツチームでも体幹トレーニングをやっているところが増えましたね。

 

体幹トレーニングをやったほうが良いのかどうか。

 

結論から言うと、やらないよりやったほうがいいです

 

位置付けとしては、優先順位としては後でも良いと考えています。

聞かれたら、

「他のトレーニングをして時間があればやりましょう」とアドバイスしています。

 

体幹、インナーマッスルという言葉が独り歩きしている感が否めません。

「あの人は体幹が強い」

「あの人は体幹が弱いからバランスが悪い」

「体幹を鍛えれば、姿勢が良くなる」

「体幹を鍛えれば、ウエストがくびれる」

「体幹を鍛えれば、痩せれる」

「体幹を鍛えれば、基礎代謝がアップする」

「体幹を鍛えれば、運動能力が上がる」

「体幹を鍛えれば、基礎体力がつく」

「体幹が強いからあたり負けしない。」

「体幹を鍛えることでぶれなくなる。」

「体幹を鍛えれば、・・・

あるスポーツ選手が体幹トレーニングを行ったら競技能力が上がったとかで、

ここぞとばかりにトレーニンググッズがふえました。

 

誤解をしてほしくないのですが、悪いと言ってるわけではありません。

ただ、「体幹さえ強ければ良いと思わないでください」

と思ってみています。

 

ここにエンジンが非力でタイヤがツルツルの車があるとします。

シャフトだけが頑丈だったらどうでしょうか・

 

早く走れますか?

そんなわけありませんよね。

 

車のタイヤ交換をした時に、ホイールバランスを取らなかったらタイヤが真っ直ぐに転がりませんよね。

そのまま走ると、車がフラフラします。

それを頑丈なシャフトに代えて、強引にまっすぐ走らせることができるでしょうか?

できませんよね?

 

でも、体幹トレーニングを優先して時間を割くというのはそういうことです。

 

体幹を鍛えて悪いと言ってるわけではありませんよ

 

腕立て伏せでも、体幹を使います。

バーベルスクワットでも体幹を使います。

デッドリフトでも体幹を使います。

ランニングでも、

ジャンプでも、

あらゆるスポーツの基本動作で体幹を使います。

体幹を使わずにやるスポーツなどありません。

 

手足をマシンを使って部分的に鍛える筋トレがあります。

これだけは体幹を使っていません。

 

要するに、スポーツを行う際、正しいフォームで動くということが、

体幹トレーニングよりもよっぽど大事です。

また、正しいフォームで動いていれば、体幹も自然に鍛えられます。

 

 

 

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